インプロとは即興芝居のことです。
台本もあらすじもない、本当に先が分からない未知を、プレイヤーたちはお互いを受け入れあいインスパイアしあいながらストーリーを生み出していきます。
日本ではまだまだマイナーなジャンルですが、欧米ではエンターテイメントの一つとして既に地位を確立しており、世界各地に存在するインプロ専用劇場にて、毎日のようにインプロショーが行われています。
また、インプロは創造性・コミュニケーション・チームビルディングといった観点から教育においても活用されています。アメリカではApple、Pixarといった企業も研修として取り入れています。近年日本においてもその教育的な価値が注目されています。
現在世界中で行われているインプロに大きな影響を与えているのが、イギリスの演出家であり「インプロの父」と呼ばれるキース・ジョンストン(Keith Johnstone)です。
そもそもインプロは、俳優が抱えるさまざまな問題を解決するために開発されたものであり、そこからショーとして発展を遂げました。
※残念ながらその思想哲学を引き継がれていないインプロの扱われ方ももたくさんありますが、その話はワークショップ内で笑
キースが俳優に感じた問題点というのは「恐れがあること」です。
失敗しちゃダメだ、うまくやらなきゃ、正しくやるべき、面白くやらねば…、多くの俳優が頭の中で「〜すべき」「〜はダメ」と考え、自らを縛り、抑圧し、不自由になっていたのです。
「自由の反対は恐れである」とキースは言います。そしてその考え方のもとで作られた様々なゲームやエクササイズ、指導法は、そういった恐れから俳優を解放するのにとても役立つものばかりです。
僕はインプロを10年以上指導してきましたが、たった1回きりのワークショップだけでも大きく変わった人をたくさん見てきました。
ベテランの俳優さんから演劇未経験の方まで、幅広い人達にインプロが届くのは、それだけ人間として普遍的な内容を扱っているからだと思います。
インプロは人生と同じです。是非一度その思想哲学を味わいに来てください♪